エンジニアが大切にしたいこと

働き方・キャリア

今回は少し抽象的なお話ですが、エンジニアとして生きていくために大事な要素をまとめたいと思います。これらが全てではないと思いますが、自分が10年以上エンジニアとしてやってきた経験に基づき、新人エンジニアやエンジニアを目指す方々の参考になりそうなことをまとめたつもりです。

エンジニアという職業

エンジニアという一言だと非常に広義になってしまいますが、システムやアプリケーション、製品などの設計、開発、あるいは運用やメンテナンスが主な業務になってきます。自分はソフトウェア開発者なので以下は主にその目線で書かれていますが、それ以外のエンジニアにも共通する事柄は多いはずです。

エンジニアという職業が最終的に目指すのは、自分が開発や運用をしている成果物を通して人の役に立つこと、ユーザーの生活を豊かにすることです。成果物というのは職種や企業によって様々なものが存在し、使われ方も多様だと思いますが、最終的な目標というのはそれらによらず、「人の役に立つこと」というのが真理だと思います。

その前提のもと、役に立つものを作るためにエンジニアとして何が大切か、どう成長すればいいものを作れるエンジニアになれるのか、といったことを考えながら以下を読んでいただければ嬉しいです。

エンジニアが大切にしたいこと

人の役に立ち、ユーザーの生活を豊かにするようなシステムや製品を生み出せるエンジニアになるにはどういった要素が必要なのでしょうか。ここではいくつか具体的に見ていきましょう。

技術力

これは説明するまでもないことかもしれません。エンジニアとしていいものを作り出すには、ソフトウェアにしろハードウェアにしろ、確かな技術力が欠かせません。今の時代は次々に新しい成果物を求められ、技術もすごいスピードで遷移していきます。エンジニアとしてはそれらの技術をキャッチアップし、自分たちの業務に取り入れることが求められています。

技術が好きでエンジニアになる方も多いので、そういった方は当然のように感じるかもしれません。エンジニアとして日々の業務やインターネット、書籍などで技術を学ぶというのは無意識でできている方も多いのではないでしょうか。

ただ技術力があれば一流のエンジニアなのかというと決してそうではありません。以下の続きを見ていきましょう。

行動力

行動力がある人はエンジニアとしての成長速度が速くなります。失敗を恐れずにトライ&エラーを繰り返すので、失敗を糧にしてどんどん成長していくことができるのです。会社員エンジニアであれば他人に言われたことや納得できないことに直面することもあると思います。そういったときに考え込んで手を動かさないのではなく、ある程度仕方がないと受け入れてとりあえず手を動かして行動してみることが大切です。

年齢を重ねると経験値が増えて行動力が減るとか、若い人は失うものが少ないから行動できる、など言われたりしますが、そういった特性はあまり関係ありません。年配でも行動力がすごい人もいるし、逆に若い人でも老人のように行動が遅い人もたくさんいます。大事なのはやると決めてあとはできるだけ楽しんでやることです。失敗してしまっても人のせいにするくらいの気持ちであまり考え込み過ぎず、まずは行動するという意識を大切にしましょう。

コミュニケーション力

エンジニアは営業や企画といった職種と比べれば人と向き合って話す時間は少ないかもしれません。ただ、だからといってPCや機械とだけ向き合って仕事が完了するわけではありません。チームや仲間のエンジニアと成果物を作ったり、上司と相談をしたり、ユーザーと要件を整理したりと周囲とコミュニケーションをとりながら業務を進めていくのがエンジニアの仕事になります。

エンジニアには人見知りや話し下手(自分もそうですが…)の人が少なからずいます。キャリアが浅いうちはそれでもなんとかやっていけるかもしれませんが、キャリアを重ねて人に教えたりチームをまとめたりといった立場になってくるとそういうわけにもいきません。いくら技術力があったとしてもきちんとコミュニケーションがとれない人は損をしています。また周囲に気を使わせて迷惑をかけることにもなってしまいます。

コミュニケーションのプロになる必要はないので、社会人として必要なコミュニケーションがとれるようにはなっておきましょう。業務だけでなく、家族や友人とのコミュニケーションもスキルを磨く機会になるはずです。

影響力

簡単に言うと、きちんと目立ってアピールしてエンジニアとしての価値や影響力を高めましょう、ということです。個人の性格や適性も大いにあると思いますが、目立ったりアピールするのが苦手なエンジニアはやはり多いように感じます。それが絶対的に悪いというわけではありません。ただエンジニアとして成長していくには自分の影響力を高めて周囲をいい意味で巻き込みながら仕事をしていくことも必要です。

打ち合わせではきちんと意見を発言する、成果を理解してもらう、学んだことや知識を周囲にシェアする、など自分の影響力を高める方法はたくさんあります。よりレベルや質の高い成果物を生み出す仕事に関われるよう、自分の価値や影響力を積極的に高めてみてください。

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人脈

コミュニケーション力と似ていますが、他人の協力や助けがなくしていいものは作れません。自分一人で作れるものはたかが知れていますし、お互いの長所を持ち合い、逆に短所を補い合うことでプロダクトを作り上げていくのがプロの仕事です。そのためにはコミュニケーションが必要になるというのは既に書いた通りです。

それに加えて、普段のチームや部署のメンバーだけでなく、それ以外の部署や社外の人たちとの関わり合いもかけがえのないものです。普段とは違う思いがけない発想がそういった人との関わりから生まれることもありますし、目の前の仕事がうまくいっていないときにそういった人たちに助けてもらう機会もあるかもしれません。人脈のネットワークを築くことで仕事や人生を豊かにすることができるのです。

ただし人脈を築こうとして相手から搾取することばかり考えるのはよくありません。まずは自分から相手の役に立つ何かを提供して、相手との関係を築くことが大事です。また社外の勉強会や学会等で関係を築くのはもちろんよいことですが、まずは近くのメンバーや上司などと良好な関係を築くように努めることも大切です。その後異動や転職することもあるかもしれないですが、そういった関係を大事にしておくことで、いつか自分を助けてくれるかけがえのない存在になるかもしれないのです。

参考文献

他人との付き合い方やキャリアの伸ばし方といった技術以外のいわゆるソフトスキルについてわかりやすく説明されています。人間関係やキャリアに悩んでいる方は是非読んでみてください。またそれ以外にもソフトウェア開発者として必要な技術スキルやプログラミング言語の学習方法などについてもまとめられています。

まとめ

今回の内容を簡単にまとめたいと思います。

  • エンジニアは技術を通して人の役に立つものを提供する
  • 技術力、行動力、コミュニケーション力、影響力、人脈を磨くことでエンジニアとして成長できる
  • このようなスキルアップには時間がかかるので、普段からコツコツと積み上げる

言うは易しで、自分も上記のうち半分も実現できていないと痛感しています。まだまだ半人前ですが、「行動力」を元にしてこれらのスキルを身につけて一流のエンジニアを目指したいと思っています。エンジニアの方、目指している方もこれらを参考に一緒にエンジニア道を歩んでいけたら幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

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