今やプログラミング言語の人気ランキングでは必ず上位にくるPython。プログラミング初心者でも比較的扱いやすかったり、データサイエンス関連のライブラリも充実しているので、人気が出るのもわかる気がします。
さてPythonのコードを書くときはどういったツールを使うでしょうか。IDE?それともエディタで十分?ここで人気なのがPyCharmというIDE(統合開発環境)です。ただ今後Pythonに限らず他のプログラミング言語を使う可能性が少しでもある方は少し立ち止まってください。もっとあなたに合った開発環境があるかもしれません。
今回はこれからPythonを使い始める方、あるいは普段使っている方に向けて、おすすめの開発環境を説明したいと思います。
PyCharmとは
PythonのIDEとして近年定番になりつつあるのがPyCharmです。JetBrains社製のIDEで、非常に多機能かつ使いやすいUIで人気になっています。有料のProfessional版と無料のCommunity版があって、Professional版ではデータベース周りの機能やリモート開発機能などが使えるようになっています。まずPythonを触ってみたい、使い始めたばかりという方はCommunity版の機能だけでも十分な開発ができるようになっています。不足を感じたら後からProfessional版に移行することもできます。
機能の詳細やダウンロードはこちらの公式ページをご参照ください。

その他のJetBrains社製IDE
じゃあPyCharmを使ってPythonの開発を始めよう!と思った方は少しお待ちください…。ぜひ以下の説明も読んで納得した上で進めていただきたいのです。
言語ごとにIDEがある
実はJetBrains社製のIDEは他にもたくさんあり、対象となる言語ごとに分かれています。

例えばJavaはIntelliJ IDEA、PHPはPhpStorm、GoはGoLandといった感じです。
ただこうなると、言語ごとに別々のIDEをインストールしないといけませんよね。一つの言語を極めるんだ!という方は特に問題はないかもしれませんが、複数の言語を使いたい方はIDEごとに設定をし直したりIDEアプリケーションを切り替えたりしないといけないことになります。
IntelliJ IDEAでもPythonが扱える
この解決法としては、結論から言うと「IntelliJ IDEAを使うのがベスト」と自分は考えています。実はIntelliJはJetBrains IDEの中でも初期から力を入れている製品で、他のIDEはIntelliJから派生しているといっても過言ではありません。このためIntelliJはScalaやKotlinといったいわゆるJVM言語の他に、プラグインを導入することでPython、PHP、Goなど他の言語も扱えるようになるのです!
対応する言語などの詳細はこちらの公式ページをご覧ください。

Pythonに限って言うと、IntelliJ内のプラグインでPyCharmの全機能を使うことができます。パッケージの更新などはまずPyCharmに適用後にプラグインへ適用されるようなので、最適かつ最新のPython開発環境を求めるならPyCharmの方が適しているのかもしれませんが、そこまで求めない方はIntelliJのPythonプラグインでも十分かと思います。むしろ一つのIDEで複数のプログラム言語を扱えるメリットの方が大きいのではないでしょうか。
その他のおすすめPython IDE
PyCharmやIntelliJ以外のPythonのおすすめIDEとしてはJupyter Notebookがあります。補完が弱かったり、長いコードはわかりづらくなることもあるのですが、主に以下のようなメリットがあります。
- 細かい単位で実行できる
- グラフや画像も同じ画面で見られる
- Markdown形式のテキストも含められる
長いPythonスクリプトを実行するというよりかは、手軽に実行したりちょっとしたデータ解析などに使うイメージです。特にデータサイエンティストの間ではよく使われています。一度も使ったことがない方は、使ってみてIntelliJなどと比較してみるのも面白いと思います。

まとめ
今回の内容をこちらにまとめておきます。
- Pythonの開発環境としてPyCharmが人気
- 実はIntelliJのプラグインとしてPyCharmを使うことができる
- IDEを増やしたくない方にはIntelliJがおすすめ
- Jupyter Notebookも使いやすいので比較するのもアリ
今回ご紹介したツールを使ってみなさまがPythonを楽しみながら使えることを願っています。
以上、お読みいただきありがとうございました!