育児休業給付金は実際いくらもらえる?

働き方・キャリア

育休中のしゅうさくです。育休を取得している間は当然のことながら会社からの給与や賞与はストップします。そのぶん国から育児休業給付金というのがもらえるのですが、いつどのくらいの金額をもらえるのかといった具体的なことがわかりづらかったので、自分のケースを交えて今回説明したいと思います。

育児休業給付金とは

育児休業給付金は育児休業期間に対して給付されるお金のことです。育休を取得すると仕事をしていないことになるので、給与や賞与といった会社からの収入がなくなりますが、それでは生活できなくなってしまうので国から給付金を出しましょう、といった制度になっています。

会社員であれば自分で複雑な手続きをすることもなく受け取ることができます。所属する会社に対して育休の申請をすれば、会社側で申請の手続き等をしてくれるからです。雇用保険に加入していることが受給条件になりますが、会社員は特に問題にならないでしょう。それによって国(厳密に言うとハローワーク)から給付金を受け取ることができるのです。

ただし一般的な受給条件とは別に会社ごとに条件が定められているケースもあるのでご注意ください。例えば自分の会社だと「在籍期間が1年以上」という条件があったので、転職したばかりの方は育休を取得しても給付金が受け取れないことになってしまいます。

もらえる期間は原則として子が1歳になるまでと定められています。育休が1年以上取得できたとしても給金が出るのは1歳までということです。ただし保育園に預けられなくて育休を延長せざるを得ないなど、特別な事情がある場合には最長2歳になるまでもらえるケースもあります。

いつもらえる?

育休中に給付金がもらえることはわかったけど、育休に入ったらすぐにもらえるのでしょうか?答えはNOです。さらには給与のように毎月もらえるわけでもありません。育児休業給付金は2ヶ月ごとにまとめて給付されることになっています。なので最初に給付されるのは育休取得から2ヶ月以上経ったタイミングということになります。生活に直結してくるお金なので正直もっと早くほしいですよね…。また「2ヶ月以上」と書いたのは、2ヶ月のタイミングで会社から申請してもらうので、申請が通って実際に給付されるまではさらに時間がかかるというわけです。

自分が2021年に初めての給付金をいただいたときは、育休に入ってから2ヶ月半のタイミングで振り込まれていました。(2ヶ月というのがそもそも遅めというのは置いておいて)このコロナ渦でハローワークも忙しいのか、給付金が3、4ヶ月経っても振り込まれないという方もいらっしゃるようなので、管轄の担当者の方は頑張ってくれたのかなという印象でした。

どのくらいもらえる?

さて、一番気になるのはどらくらいの金額を給付金として受け取れるのかということではないでしょうか。元々の給与と比較してどれくらい少ないのか、それによって暮らし方にも影響が出てきますよね。1ヶ月あたりの支給額の目安としてよく出てくる数字がこちらになっています。

  • 育休開始から6ヶ月まで:賃金日額×支給日数(30日)の67%
  • 育休開始から6ヶ月以降:賃金日額×支給日数(30日)の50%

要約すると、育休半年までは月収の67%、半年以降は50%が給付されることになります。

ただ注意すべきなのはこの数字は最終的な手取り額を示してはいません。というのは、育休中は社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険)が免除されるという大きなメリットあります。加えて育児休業給付金は給与ではないので所得税が引かれることもありません。仕事をしているときと同様に控除されるのは主に住民税だけになるので、最初の半年は月収の67%になっても手取りとしてはそれより大きな割合が残ることになるのです。

そこで最終的な手取り額がどのくらいの割合になるのかを次の式で計算してみました。

(給付金手取り額 – 住民税) / (各種控除後の給与手取り額)

最初の半年のみですが、これは77%となりました。つまり手取り額は仕事をしているときより2割強減る程度ということを意味しています。個人的には割ともらえるんだなあという印象でした。半年経過後はガクッと減るのでまた話が別になりますが、仕事をしていないでこれだけのお金をいただけるというのはありがたい話です。

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ただし給付金には最初の半年においては約30万円という上限額が設けられているので、普段の収入が多い方は上記の割合よりも少なくなってしまう可能性があるということを理解しておいてください。

まとめ

今回の内容をまとめたいと思います。

  • 子が1歳になるまでは、育休中に国から給付金がもらえる
  • 育休開始から2ヶ月以上経ってから、2ヶ月単位で給付される
  • 育休開始から半年までと半年後で金額が変わる
  • 半年までは、手取りで育休前のおよそ77%ほど受け取れる計算

子供が0歳の期間というのはあっという間であり、様々な成長を見られる貴重な時間です。自分は男でも気兼ねなく育休が取れる雰囲気があった会社で感謝しています。この記事を読んでくださり育休を考えている方も、同じように気兼ねなく育休を取得して家族で幸せな時間を過ごせることを願っております。

お読みいただきありがとうございました!

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